2019.02.28

福島市成川S様邸 基礎補強工事中

福島市成川S様邸リノベーション工事の
基礎補強工事中です。

S様邸リノベーション工事の内容は、
今から34年前の昭和60年に新築された家を
耐震改修+断熱改修+間取り変更工事を
行わせていただいております。

現在は、基礎の補強工事を行っております。

「基礎補強工事って、何するの?」
と、聞かれた事があったので、
今回は、S様邸の工事中の写真を使わせていただいて、
詳しく説明させていただきます。

まずは、既存の基礎が、どんな基礎なのかを確認しました。

必要なくなる基礎の一部を解体し、
既存の基礎に鉄筋が入っているかどうかを確認します。

鉄筋有り基礎・鉄筋無し基礎では、
基礎の補強方法が全く違いますので、

この確認作業は、とても重要な作業になります。


解体した結果、赤い矢印の部分に鉄筋を確認できました。
これで、既存の基礎に鉄筋が入っている事が判りました。

次に、内部の余分な土を搬出します。
小さな重機を建物内部になんとか乗り入れて、
ベルトコンベヤを使って、一気に搬出します。

この重機の出し入れに結構苦労しましたが、
人力の2倍速く作業を進める事ができました。

次に、土を搬出した内部に
砕石を敷き、しっかりと転圧し固めます。

その上に、地中の湿気が床下に上がってこないように
防湿シートを全面に敷きます。

防湿シートの重ね幅もしっかり確認します。

次は、鉄筋組みの作業です。

既存の基礎のしっかり連結し、
ベタ基礎と同じように鉄筋を組んでいきます。

鉄筋が組み完成の全景です。

この作業により、
基礎全体が一体化し、より強い基礎になります。

耐震補強の一つでもある、
ホールダウン用のアンカーボルトも設置しました。

写真の赤い矢印の部分です。

2000年6月以降、義務化された補強金物です。
これにより、基礎と柱が直接連結されます。
地震や台風などの強風被害対策に、
とても有効な補強金物なんです。

そして、コンクリートを流します。

ポンプ車を使って、一気にコンクリートを流していきます。

コンクリートを流している途中で、
コンクリートの厚さを確認します。

厚さ150mmのコンクリートです。
完成後に見えなくなってしまう部分なので、
写真でしっかり記録に残します。

コンクリート流し込み完了です。

もう少し乾いてからですが、
左官業者さんがキレイに均してくました。

最後に間取り変更分の立上り基礎を追加します。

コンクリートが固まるまで、
このままで養生します。

以上が、S様邸リノベーション工事の
基礎補強工事の様子でした。

今後は、水道の先行配管工事を行い、
その後、大工工事が始まります。